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【インタビュー】 ジョン・マエダ氏の魅力に迫る

ZeBrand Japan

※こちらの記事は英語記事"An Interview with Dr. John Maeda"を翻訳したものです。原文は2022年3月に書かれています。

今回は、デザイン&テクノロジー領域においてビジョナリーであり、世界的に有名なジョン・マエダ氏に、インスピレーションを受けるものや今後世界に期待することについてお話を伺いました。


  • 自分を一言で表すと何でしょうか?

好奇心旺盛です。


  • あなたの仕事で最もやりがいのあることは何ですか?

人々がより良い生活を送るために、新しいテクノロジーを上手く彼らの生活へと結びつけることです。時には自分の生活をより良くするために(笑)


  • この業界で特に苦労したことは何ですか?

私は幸運にもさまざまな業界を渡り歩いてきましたが、どの業界でも共通する難しい点をひとつ挙げるとすれば、組織自身の力ではどうにもならない変化をマネジメントすることでしょう。だからこそ、私は陸軍大将のEric Shinseki氏の”If you don’t like change, you’re going to like irrelevance even less,”という言葉を心に留めています。私たちが変化しなければならないのは、生き残るために必要なことであり、この言葉によって変化にフォーカスすることができるのです。


  • あなたのイノベーション活動の原動力は何ですか?

私は学ぶことが好きです。そして、学ぶためには、新しいチャレンジに取り組むしかないのです。年を取りすぎると、完全に新しいことには挑戦できなくなると言われます。死ぬまでにどこまでやれるか試してみたいですね。


  • あなたにインスピレーションを与えてくれる人は誰ですか?

もともと私にインスピレーションを与えてくれた人たちの多くは、もう亡くなってしまいました。年をとると、師匠や憧れの人が身近なところからいなくなってしまうのが辛い点です。だから、若い人たちからインスピレーションを受けるようにしたのです。彼らは、僕より先に死ぬ可能性が低いですからね......。私は、Processingチームのリーダーたちの大ファンです。Casey ReasやBen Fry、Dan Shiffman、Lauren McCarthyなどがコンピュテーショナルデザインとアートのアイデアを今世紀に持ち込んだのです。


  • あなたにとって、成功とは何ですか?

成功とは、課題を克服し、さらに多くのエネルギーを注いで次の課題へと進むことです。


  • これまで受けた最高のアドバイスは何ですか?

世界と競争すること、そして、自分の周りのミクロの世界とだけ競争するのではないということです。このアドバイスは、認知科学分野の創始者の一人である故Whitman Richardsから受けたものです。有名な自動車デザイナーのJ Mays が、フォードのチームメンバーに話していた話がありますが、この視点は私の中にずっと残っています。フォードのデザインスタジオでは、デザイナーたちは自分たちの競争相手は向かいに座っている同僚だと考えているかもしれません。しかし、メイズは彼らに、「競争相手は同僚ではなく、フォード社の外で働いている世界中のデザイナーだ」と言い放ったのです。競争相手はトヨタや日産などであり、世界に目を向けろ、と。


  • ZeBrandとはどのようにつながっているのですか?

私がRhode Island School of Design(RISD)の学長をしていた頃、株式会社モリサワの経営陣と一緒にイノベーション・プログラムを立ち上げることができました。RISDはアマゾンの熱帯雨林のようなところなので(笑)、そこにモリサワの社員を何人か送り込んで、「デザイン思考」を習得してもらおうというのが、彼らの目的でした。その一人が、ZeBrandのCEOである諒さんです。当時、諒さんは会う人会う人に強烈な印象を残していたのを覚えています。あの頃の諒さんの電気的なエネルギーと好奇心の強さは際立っていましたね。その魔法がZeBrandで今も進化を続けていることを嬉しく思います。


  • ZeBrandのサービスのどのような点が他の人の役に立つと思われますか?

ZeBrandのサービスは、中小企業にとって、より簡単に、よりスピーディーに行動できるようにするものだと思います。時間を節約できることは何でも良いことです。ちなみに、これは私が独自にリストアップした「シンプリシティの3番目の法則」でもあります。私は、計算されたバックエンドから得られる時間の節約だけでなく、経営者が日々ブランドアイデンティティの品質について心配する時間の節約についても言及しているのです。


  • 今後10年間のテクノロジーの未来について、どのようなイメージをお持ちですか?

デザインは、人間中心であることから、テクノロジーがどのように進化していくかにおいて、すでに重要な役割を担っています。テクノロジーは一般的に常に他の人間と触れ合うものであり、そのような人と触れ合い、つながる瞬間にこそ、デザインは重要な役割を果たすのです。


  • あなたのビジョンは何ですか?

私は若い頃、自分の手で作るものによって未来を変えることができる「ヒューマニスト・テクノロジスト」になるのが良いと考えていました。これは厳密には「ビジョン」ではないのですが、私がこれまで精一杯生きてきた生き方なのです。


  • ビジョンを持っている人へのアドバイスはありますか?

前進し、何かを見つけてください。そしてそれは、1日や1ヶ月で見つかるとは思わないでください。何年もかかるかもしれません。でも、それでいいんです。


  • SXSWでは、毎年CXレポートが発表されていますが、今年はどのようなことに注目すべきでしょうか?

今年は、レジリエンス・テックにテーマを絞りました。気候変動、社会の混乱、デジタルトランスフォーメーションなどのマクロ的な変化により、個人、企業、コミュニティのレジリエンスを高めるためのテクノロジーは着実に増えてきています。初回の#ResilienceTech Reportでは、個人、組織、そして国全体に大きなレジリエンスをもたらそうとする世界中の新しいタイプのテクノロジストが構築しつつあるビジネスエコシステムに焦点を当てます。


  • 今年のSXSWで楽しみにしていることは何ですか?

SXSWに参加することで、また現実の世界を見ることができます。上手くいくよう祈っています。CEOの諒さんのビシッとしたピッチ、期待しています。GAMBARE、諒さん!


John Maeda (ジョン・マエダ)
2002年6月にRhode Island School of Designの学長に就任。元MITメディアラボ副所長。
ロードアイランド造形大学では、STEMの分野にアート(Art)を導入することでSTEAMへ転換をさせるべく活動している。
フォーブス誌に「学問分野におけるスティーブ・ジョブス」と評されるなど、かつて科学とテクノロジーがそうだったように、21世紀はアートとデザインが経済を変えると信じて活動を行っている。
SonosやQuirky、Wieden+Kennedなどの企業のBoard memberを務め、世界経済フォーラムが組織するグローバル・アジェンダ・カウンシル「New Models of Leadership」の役員も務める。
著書に「 The Laws of Simplicity」、「Creative Code」、「Redesigning Leadership」などがある。
グラフィックデザイナー、コンピューターサイエンティスト、アーティスト、教育者として卓越した実績を残し、雑誌「Esquire」による「21世紀に最も影響力のある75人」の中に選出される。

参照元:academyhills

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